NHK特報首都圏「“ゆとり”と言われる若者たち」: "小学校からゆとり教育を受けてきた“ゆとり世代”と呼ばれる若者たち。インターネットや携帯電話など、新しい情報インフラのなかで育った彼らは、価値観や行動がこれまでの世代と大きく異なるといわれている。企業の人事担当者は「自分らしさを大切にする一方、自己中心的」「まじめだが失敗を極端に恐れる」といった特徴を挙げ、それに合わせた採用・育成戦略も取り始めている。ゆとり世代とどう向き合っていくのかを考える。"
番組では、年齢が高い世代の連中が「ゆとり世代」が如何にダメかを力説する。ちょっとおかしい。ダメなのはそいつらの方じゃないのか?
散人の個人的経験から言えば、若い「ゆとり世代」はそれより前の世代より、よほど社会的トレーニングを受けていると感じる。コンビニとかファミレスなんかでは、誰もがそれを実感するだろう。
「ゆとり世代」が職を見つけられない、だから雇用問題「全体」を何とかしろとNHKは示唆する。でも根本問題は現代の不況にある。ニッポンの雇用全体が脅かされているのだ。日本のすべての産業において、過剰雇用問題が存在する。30〜40歳以上の世代は、それを正しく認識しているが故にこそ、自分の「メシの種」(職)を確保するために、自分の雇用を脅かす自分より若い世代を、あいつらは「無能」であるとして攻撃するのだ。
ニッポンが落ち目であることは、誰もが認めるところ。その原因は、戦後の自民党「ばらまき政治」のおかげで(それはいまの民主党が継承しようとしている政治であるのだが)、みんなが働かなくなって、ニッポン国民は人のおカネを当てにして「呉れ呉れ」大合唱をするだけの民族になりさがったということにあるのだ。
今となってはみんな全員の所得を減らす以外には、この危機に対応のしようがない。それに目をつぶり、自分のお給料だけはいままでのままに守りたいという「ニッポン既得権中高年」の自己防衛意識が、「ゆとり世代」たたきと、彼らの就職難につながってきているのである。新規参入者を締め出そうとするのは衰退社会の特徴である。
いまの苦境を打破するには「世代間自由競争」が必要だと思う。それさえ実現すれば多くの無能な中高年が整理されることで、国民経済は新たな合理的な均衡点を迎えるのではないか?
12 件のコメント:
いつも鋭く的確なご意見大変参考になります。私も番組を見ていて同じことを思いました。自分たちの世代が作り上げてきた社会で育った若年世代を嘆くのは、天に唾することであって、社会的責任を果たしてこなかったことの証明に思えます。
ある企業の先輩達が集まって新人指導のマニュアルを「てにをは」から作っているシーンを見て、いったい彼らと君たちのどこが違うのか笑わずにはいられませんでした。
散人さの一番の魅力は、体力。この点でみると、日本の状況は、どんどん体力が落ちている。体力がないと戦いつづけることができない。で、原因は、説明しないけど、おいしい水と、まずい野菜だね。散人さんが子供の頃はまずい水道水とおいしい野菜だったと思う。ま、どっちにしろ、人の世の中は戦いの連続で、今の日本は戦いを諦めさせる洗脳や、阿Qのようにひねくれているだけで戦おうとしないことが知恵みたいなのが多いことは確かかな。日本には外国人がいるといっても、まだまだ鎖国状態だからいいけど、外国人がどんどん入ってきたら、戦いに負けた人は落ちていくばかりだよね。で、フランス人というと、なんかアートの香りがして繊細みたいなイメージが日本人の意識みたいけど、世界最強の体力がフランスだよね。笑
ふらふらと流れつき、このエントリ、所謂ゆとり世代として興味深く読ませていただきました。
ちょうど学部生で、就活中の身としては、この冬の寒さがやたらと身に沁みます。
我々の世代に対する企業や世論などからの、つまるところ上の世代からの批判は重々承知しています。TVに雑誌、新聞、ネット、いたるところで目にします。
我々にも言い分があり、逆に上の世代に言いたいことも少なくありません。
ですが我々は持たざる者。持つためには、小さなパイを奪い合い何とか手しなくては…。作るにしたって、分捕るにしたって、一度パイの味を知らなくては難しい。
クリスマスぐらい、奪い合わずにすむ大きいパイの夢が見たいです…。
自分の「メシの種」(職)を確保するために、自分の雇用を脅かす自分より若い世代を、あいつらは「無能」であるとして攻撃してきたのは、30~40歳代ではなくあなた方ではありませんか?
livedoor BLOGOSからたどり着きました。
正直、
どの報道を見ても、
50代・60代の人が「若い奴はダメ」の連呼。
言論力がお達者なのか、
どうダメかは説明がうまいですよね。
今の経営者がいかに「クビ切り」しか考えないか?
「ゆとりで育ったから」はもう口癖ですね。
同じ世代の人だって「失業」されているのに、
本当に自分とお仲間しか見ないから、
「俺たちの頃は」から何でもはじめて…。
豊かなモノの時代は悪いのでしょうか?
あらゆるインフラ・メディア・システムにいかに支えられているか、
それらを自在に操れる・操れるはずの人達を捨てているのが現実です。
聞こえの言い言葉ばかり並べて、
昔の日本をたたえるのはもうやめて頂きたいですね。
「海外にそっぽ向かれますよ」と言いたいですよ。
↑の人が全部言ってくれた、
後、簡単に30~40歳以上が職を無くせばいいとか書いてるけど、
すでに人的差別を受けている
35歳以上がまともに働ける環境じゃないんだぞ!
すでに12月の日本の求人倍率は、
最高で0.63以上の都道府県はもう存在しない(パートとバイトを含めて)
現在、リストラされて必死で職を探している
35歳以上の人の神経を逆撫でするような記事を書くなと言いたい。
30〜40歳以上の世代も
違う苦しみを抱えている家庭も
たくさんあるのに、
こんな記事を書いてどうかと思うよ。
入社2年目の就職プチバブル世代として同意します。
今の日本の中高年は「逃げ切る」ことしか考えていない。少なくとも私にはそう見えます。
会社のこと、社会のこと、国のことを本当に考えている方が少なすぎるのでしょう。
部下の扱い方もわからず"とりあえず過去の自分と同じことをさせる"という稚拙で時代錯誤の体育会系的なマネジメントをする30-40代の上司。
そしてその上司たちも、出世争いに敗れてもなお会社にしがみついてアドバイザー役(実質何も価値を生み出していない)としてふんぞり返ってる定年間近のお爺ちゃんをどう扱うかに腐心している始末。
新陳代謝の進まない社会は衰退して当然。
皆さんどうも。結局、しんどいときはお互い様で、みんなで一緒に苦境をしのいでいこうと言うことなんですよね。誰が悪いかは二の次の問題。
問題は「呉れ呉れ」根性が染みついてしまった業界や地域(何だかわかりますよね)が、絶対的に自分らが被害者だと思いこむことで経済的に勝ち組になってしまうという「成功体験」をしてしまったから、ニッポン国民全員が同じ「ものもらい」根性に汚染されてしまったことにあるのだと思います。
経済に、世代は関係あるようなないような、ただ、現象に特異な状況で現れやすい。
で、すきやにいってきたんですけど、散人さんと同世代の方がお客として多いのにびっくりした。今までにはない体験。
反対に、散人さんは宅配ピザを食べたことがおありでしょうか。
つまり、空腹を満たせばいい食事に対して、この価格差とブランド価値感が、日本の経済の歪みをよけい深刻にしていると思います。これは、農産物にもあります。他にもいっぱいあります。
ところが、このことが分かるようになるのは、たぶん、「老」になることなのかもしれない。中国では、知という意味でいいかな。
最初のすきやに戻りますけど、あのお方たちだって、会社にいた頃やもっと若かった頃は、わからないでいたかもしれない。それに今もわからず、淋しい思いを感じつつ食べていられるかもしれません。
ただ、真実は、自信満々に食べて、美味ければ美味いと納得できればいいんです。すきやへ行って。(ま、でも、まだ高いけど。)
このことがわからない人は、たぶん、いくらたくさん本を読んでもわかりません。仮に本でわかっていても、現実に応用できない人もいるでしょう。なんでしょうね。(その上、口が悪いとさらなる誤解も生まれるし。笑)
ま、具体的に学習方法としたら、自分の住んでいるところ半径2kmの食品価格を把握して、通年でずっと動向をチェックしていても、経済観念はつきます。ついでに、来客のチェックをするとなおさらです。その上、案外、自分の住んでいるところさえ知らないことはあります。お金に不満がある人は、こういうことをしてもいいかもしれませんね。
とにかく、自分のお金に対する能力を自力で向上させるしか、もうないってことだけは確かです。
ネットでは、どうも、団塊世代が悪いと広めている人がいて、この人は、どうもそうとう頭が悪いというか、自分の利益追求のために、群集を利用している悪知恵者なようで。ちょっと、ここに書かせてもらいます。
若い世代から見る団塊の世代のように、団塊の世代から見る戦争をした世代を見ます。
戦争した世代は、勝てば大きな利益ですけど、負けたわけだから、大きな借金をかかえこんだ状態です。で、この世代で借金を返せたかというと、多数の稼ぎ手は戦争で死んでいるし、食べていくのもやっとという状況だから借金を返せるわけがありません。背負ったのは団塊の世代です。その上、ほとんどを返したのも団塊の世代です。私は団塊の世代の次ですけど、返した実感がない。笑
で、団塊の世代がお金をもっているからゆるせないと今の若い世代のネット世論らしいですけど、団塊の世代のお金は天国へもっていけません。笑
つまり団塊の世代が生きている間に消費され残ったお金も次の世代に流れていくわけです。当然、若い世代に流れてもいきますが、順番にいえば、私の世代に流れてくるわけです。戦争の借金を追わなかった私たちの世代が流れる金を手にいれていく様子をみて、この世代が若い世代を批判しているならば、怒っても当然ですよね。
これが、この記事の主旨でしょう。笑
借金をもったお爺さんと、貯金をいっぱいもったお爺さんなら、後者の方が恵まれているわけです。ようは、お年玉を貰う要領で、かわいく接した方が確実にもらえそうな気がします。お爺ちゃんなんて、大嫌いだなんていってくれたら、私の世代が全部貰ってですね、最近は、お金の使い場所が日本だけではなくなったので、全部外国で使ってしまうと、若い世代にはお金が流れてはいけません。まぁ、これが現実でしょうね。
なので、若い世代は、もっと団塊の世代を見直した方がいいです。それこそ、お互い、「すきや」の牛丼を食べながら、いかに私たちの世代から金をむしりとるか研究した方がいいですよ。笑
ま、私たちも負けてはいませんけど。あはは。
もうひとつ、ついでに書いておこうっと。
団塊の世代は全体的に言えば、いい人ばかりなのだけど、悪い人もごく一部いるので、このことについて。
悪い人というのは、ズバリ、天下りしている人。
じゃぁ、なぜ天下りするかというと、単純に家計音痴なんだな。つまり、いくらあっても生活が豊かにならず不安感ばかりまして、お金が欲しくて欲しくてたまらない。本当だったら、役所を退職して本来もらえるだけの年金だけでも暮らしていける。これは間違いがない。役所の年金の保証度はダントツだし、さらに上乗せもあるから。ただ、この安定していたのが仇になっているんだろうね。若くして役人になって、民間の平均よりはもらえなくても、ちゃんと毎年コツコツ給料は上がっていく。こういう人は、本来、公営団地とかに住めばいいのだろうけど、欲がでて住宅ローンなんて組むと、どんどん生活が苦しくなってしまう期間が生まれる。コツコツ上がる分が利息で消えるから。ま、このあたりが恐怖の源なんだろうな。それで、本来の年金だけでは老後は暮らせないということから、幻想をいだくのでしょう。ま、どっちにしても、天下りしても、不安は消えないだろうけど。
良い団塊の世代というのは、お金ですごく苦労した連続だから、怖いものなし、どこでケチって、どこで贅沢すればよくわかっている。さらに、お金の運用ができる人は、もっと楽だし。
そこを一緒にしない方がいいと思う。とくに、自分の力で稼いできている人に文句をいうのは間違い。天下り役人については、どんどん文句をいうのは構わないけどね。散人さんは、ただ口が悪い人で、本質はいい人なんだから、いじめちゃ駄目。ただ、国際的観点でいえば、散人さんの意地悪度合いはたいしたことがないみたいだよ。外国には、そりゃぁ信じられないぐらい意地悪な人がいて、周りも慣れていて、
なので、私が、団塊の世代をすべて高く評価しているわけでなくて、天下りの役人に対しては怒りよりは、気の毒な人たちだなぁと思うだけ、実際、表にでてくればくるほど嫌われるし、場合によっては取り上げられるのだろうしね。
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